確かに自動で取引してくれる便利なツールですが、“完全放置”には大きな落とし穴があります。この記事では、EAを安全かつ安定して稼働させるために、
初心者が見落としがちな「5つのチェックポイント」を詳しく解説します。
チェック①:EAが正常に稼働しているか
まず最初に確認したいのは、EAがMT4上で正常に動作しているかどうかです。
具体的には以下のような項目をチェックしましょう:
- MT4の「自動売買」ボタンがONになっているか
- チャート右上にニコちゃんマークが表示されているか
- 取引ログにエラーが出ていないか
これらのポイントを毎朝チェックするだけで、
「EAが止まっていたのに気づかず放置していた」といった事態を防げます。
チェック②:ポジションの偏りや量を確認する
次に重要なのが、EAが保有しているポジションの内容です。
特にナンピン系EAを使用している場合、
ポジションの偏りが大きなリスクになります。
たとえば:
- 売りだけが積み上がっている
- ポジション量が急激に増えている
- 証拠金維持率が急落している
このような状況は、逆行相場で一気にロスカットされる可能性があります。
最低でも週に1回は、
保有ポジション数・平均建値・ロット数・証拠金維持率を確認しましょう。
チェック③:経済指標や要人発言スケジュールを把握
EAは過去の相場パターンを基に設計されていますが、
突発的なニュースや経済指標には弱い傾向があります。
特に以下のタイミングには注意が必要です:
- 米雇用統計
- FOMCや日銀政策決定会合
- 要人発言(パウエルFRB議長、黒田総裁など)
事前に指標スケジュールを把握して、
重要指標の前後でEAを一時停止するなどの対策を取りましょう。
便利な指標カレンダーはこちら:
みんかぶFX 経済指標カレンダー
Investing.com
チェック④:VPSや通信環境の安定性
VPSを利用しているからといって、
「安心して放置できる」と思い込むのは禁物です。
以下のようなトラブルが起こることがあります:
- Windows UpdateでMT4が強制終了している
- ストレージ容量不足で正常に保存されない
- VPS側の一時障害
月に1回はVPSの状態をリモート接続で確認し、
OSアップデートのスケジュールなどもチェックしておきましょう。
自宅PCの場合は、停電やWi-Fiの不具合も考慮し、
常にバックアップ環境を意識してください。
チェック⑤:想定以上の損失が出ていないか
最後に、もっとも重要なのが「資金管理」です。
以下の項目は定期的に確認しましょう:
- 証拠金維持率が100%を下回っていないか
- ドローダウン(DD)が設定以上になっていないか
- 自動ロット調整が想定以上になっていないか
EAは設定次第で、想定以上にリスクが高くなっていることがあるため、
週に一度は運用レポートを記録しておくのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. どれくらいの頻度でチェックすればいい?
A. 最低でも1日1回。忙しい方でも週3回はMT4とポジション状況を確認しましょう。
Q. 経済指標の情報はどこで確認すればいい?
A. みんかぶFX、Investing.com、Yahooファイナンスなどのカレンダーを活用しましょう。
Q. VPSでもEAが止まることってある?
A. あります。MT4の不具合や自動更新、VPS自体の障害が主な原因です。
初心者のための“放置しすぎない”運用ルール
EAは確かに便利ですが、完全放置にするほどリスクが高まります。
以下のような簡単なルールを決めて運用するのがおすすめです:
- 朝起きたらMT4とポジションをチェック
- 週1回はVPSまたは自宅PCのメンテナンス
- 指標前日はEAを手動停止(自動スケジューラー利用も◎)
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定期的なチェックで、利益とリスクをしっかりコントロールしましょう。
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